「海外では」って具体的には?
嫁にはカリブ系アメリカ人の友達がいる。
彼女と話していると、よく自分の常識がいかに狭いか
気づかされる。
彼女との話で特に印象的だったのは、性別による
分業についてだ。
「日本は女性の活躍が海外よりも遅れていて、
男性が働き、女性が家庭を守るというような
固定観念が根強く、女性にとって不利な社会である。」
そう教育され強く信じていたが、彼女によると
性別による分業は世界的によくあることだという。
考えてみれば、私が「海外」や「外国」という言葉で
イメージするのは欧米であり、白色人種の方々が中心
となって文化を築いた場所だ。
そして、ある地域の文化が普遍的なものかというと、
そうではないだろう。
「正しい」と思っていることが後の時代から鑑みれば、
偏った考え方であったり、間違ったものであることも
歴史上多いように感じる。
また、性問題だけでなくOECD諸国など「海外の事例」
をあげて日本の問題点を指摘することはよくあるだろう。
しかし、単純に比較するだけでなく、なぜ他国との違い
が生まれ、日本の問題を考えるときに参考にすべきこと
なのか確認することは必要だろう。